DIY

アドリアに中華製FFヒーターを付けてみました

今日は私のアドリア マトリックスに 今人気の中華製FFヒーターをDIYをした話をします。

この、中華製FFヒーターの取り付け動画は、Youtube でよく見かけ人気のアイテムです。

しかし、ハイエースに付ける動画が殆どでキャブコン、特に、輸入車へ付けた動画、記事はありません。

今回、キャブコンに付ける際の手順や、注意点などまた、アクシデント発生などの体験をあげています。

これから中華製FFヒーターを検討中の人、参考にされては。

記事内には、アフリエイト広告が含まれています。

何故、新たにヒーターを付けたか

まず、自分が中華製FFヒーターを付けた動機とは。

もちろんヒーターは付いている。トルマのガスヒーターで温風、温水兼用のタイプです。

それなのに何故ヒーターを追加してつけるかには二つ理由がある。

それは、

①現在のヒーターでは、ダイネット部分が肌寒い
②トルマ製ヒーターのガス使用量を少なくしたい

アドリアの大型車両にはトルマのFFヒーター以外にアルデヒーターといってエンジンの熱やガスで不凍液を温め、その熱を壁にはりめぐらした配管にとおして車内全体を暖めるシステムがあります。

しかし、自分のアドリアにはそんなものは付いていない。
現状のガスFFヒーターでは、キッチン回りまでしか温風が効いてこない、ダイネット付近、とくに足元が寒いのだ。

もう一つの理由は、ガスの供給問題がある。
べつに ガスボンベへの供給に困っている訳では無いが、時間と手間を考えると出来ればあまりプロパンガスは使いたく無いのが正直なところです。

使った感想

今回、自分が買ったのは中華製軽油FFヒーター軽油、 能力が5kwの物です。当初、2kwとも考えたが結果5kwで正解だった。

ハイエースなどのバンコンあたりは2kwで良いかもしれない。って言うか2kwのほうがイイ。(効きすぎる)

また、ベパストやミクニと比べても何ら問題無いし、リモコンで遠隔操作も出来、コスパ的にも良好だ。

外気温5.6度でも設定温度の27度に30分もあれば設定温度に達成してしまう。

ただ、中華製ってのが気になる。そう、故障と耐久性が問題になのだ。しかし、ベパストなどと比べて10/1の値段は立派である。

この値段ならもし、故障やお釈迦になってもあきらめられる範囲? かも知れない。だが、3.4年は頑張ってもらいたい。

※燃料軽油とありますが灯油で使用します。(私感的に問題なし)

取り付け

中華製問わず、ヒーター取り付けに関しては火災のリスクがあるので十分気をつけて望んで欲しい、そして自己責任でお願いしたいです。

取り付けに至って自分がまず最初に悩んだのは、本体と燃料タンクの設置場所です。

で、悩んだ結果。

取り付けた場所

ヒーター本体は、やはりダイネット部分が寒いのでテーブル下の収納部分に入れることに、本当は、車両に対して横向きにして運転席側へも温風がくる様にしたかったが、スペース的に無理があったので縦向きにしました。

燃料タンクは、後部のトランクの扉を開けた近くへ固定することに、ここなら給油しやすそうだ。

タンクから本体まで距離があるが気になるが問題 無さそうなので車両の下部をハワセルことにした。

簡単な説明書には、タンクとポンプ、本体の高低差への注意書きはあるが、燃料ホースの長さについては何の説明が無いので良しとする。
ちなみに、タンクから、ポンプまでの燃料ホースは5Mくらい使った。

付属の燃料ホースは3Mしか無いので注意!(別売りのスタンドパイプに付属の燃料ホース利用)

床穴あけ

大事な車両に穴を空けることは決断と勇気が毎回要ります。💦

車両の下部へ潜って穴を空けても問題無い場所、例えば、シャシーや、部品、配線、配管が通ってない場所を選ぶことが大事です。

さらに注意しなければならないのは、アドリアなど欧州車などは、床が二重構造になっているので要注意だ。

自分の身を削る思いで穴をあけるとこんな感じになっている。

「ジクソーで空ければイイじゃね!」っと思っているあなた!あえて手ノコにしたのは、下に障害物があったら手の方が感触が伝わるからです。

これを見れば床が二重になっているのが分かる。

どうやら床下の配線などは上手くかわしたようだが、温風のダクトと配線が近くに通っていた様で危なかった。

そして更に下の床を切ると地面とご対面できた。
この床板はご覧の様にかなり ぶ厚い、下床はサンドイッチ構造で、真ん中がハッポースチロールになっていて、底冷え対策をしているのかも知れない。さすが!

床に穴を空けてしまえば作業はあとは簡単だ、

おっと!忘れてはいけない、温風が噴き出る穴も空ける必要があった。

このころになると穴を空けることにタメライが無くなるから恐ろしい。

燃料タンク設置

燃料タンクは、荷締めベルトとL型ステーで固定します。

タンクから燃料を吸い上げる取り出し金具は付属の物が付いていますが、自分は、別売りでスタンドパイプを購入しました。(燃料ホース4M付属)

理由は、付属の取り出し口だと、タンクの底から吸い上げるかたちになり、もし、取り出し部分から燃料が漏れたリスクを想定すると上から取り出したほうが安全です。

そして、穴を空ける位置は、キャップの近い所で無いと手が届かない💦 パイプの長さは底から2~3cm位上で止めておく、(ゴミや、水を吸い上げない為)

ヒーター本体組み立てと設置

ヒーター本体に吸気ホースと排気ホースを組み立てる訳だが、ここは注意が必要になる。

そう、火災が発生しない様な工夫必要になる。
まず排気側のパイプはかなり高温になるので耐熱テープを巻く必要があります。

この、耐熱テープ(サーモバンテージ)は、グラスファイバー繊維なのでゴム手袋が必要だ、素手で触ると数日間チクチクする。

くどい様だが排気管はかなり熱くなるので床板の小口には、耐熱パテを塗っておくのが良い。

床が二重構造の場合は、下床にもアテ板を作る必要がある。

自分は付属の取付け金具を基本に型を取り、少し大きめのアルミ板で作った、アルミのほうが放熱効果が良いと思ったからである。

あとは配管を通してポンプの電源と燃料ポンプ、燃料ホースをつなげれば 完成だが、ここで気をつけることがある。

これは、説明書にも書いてあるが、ポンプの角度を30度~45度の範囲以内にすることと、排気管を下向きにしなければならない。(排気管内に水滴が溜まる) 

このことに注意しないと後、エラーが出る原因になるからだ。

これで作業は終了となり、ポンプを作動させ燃料フィルターまで燃料を送る。
タンクから距離があるので時間がかかるがいざ仕方が無い。

フィルターまで燃料がたどり着いたら運転開始となる。

温風が出た! この時、忘れかけていた感動を思い出す。

アクシデント発生!

さて、これからは失敗談を話していこう。この画像を見てほしい。

お気づきだと思うが、そう、下床の小口が焦げているのだ。

自分が気づいたのは2時間ほど試運転した翌日のことです。
当初から試運転後は一度、本体を外す予定はしてはいたものの、今思えば大事に至らなかったのは幸いだった。

本体が座っている上の床板がもしかして焦げるかも知れないっと思っていたが、まさか下の床板だったとは想定外だった。

いずれにせよ「キャンピングカー炎上」だけは避けたいところだ。

では、何故 床が焦げたのか?
原因は、下床の穴が小さかったことにある。それにより、排管に耐熱テープを巻いてあるとはゆえ、耐熱テープが触れている部分がかなりの熱で焦げたのだろう。

作業手直し

さっそく手直しに入る。

下床が焦げない工夫と、不安材料である本体取り付け板からの熱伝道をを対策する。

床板の穴を大きくする

まず、床板は上下両方の穴を大きくして、排気官から距離を出来るだけ離れることにした。

大きくと言っても配線と温風ダクトがあるので制限されてしまうけど。

取り付け板からの熱伝道を抑える

当初から気になっていた本体と床の取り付け板がかなり熱くなるので床が焦げる心配があった。

運転時取り付け板を触ると火傷しそうなくらい熱いし、床もかなり熱が伝わっている。

そこで考えたものは、取り付け板を直接床に留めるのでは無く、熱が伝わりにくい物を挟む結論に達した。

それが作業マットなるものだ。
このマットは、はんだコテを使う時の作業マットだ。500度まで耐えられるとのことだ。

そして、下のアルミ板も大きなものにして放熱効果を配慮してみた。もちろん、ここも作業マットを挟んである。

これで一通り作業は終わった。

数時間の試運転のあと、再度、本体を外してみたところ、今度は床の焦げ跡もなく、本体を留めてある床もさほど熱くなっていない。

一応、成功と考えて良いだろう。

最後までお付き合い有難うございました。

 

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