🚃大井川鉄道井川線のんびり旅|キャンピングカーを拠点に味わうローカル線の魅力
大井川鐵道といえば、やはりSLやトーマス号を思い浮かべる人が多いはず。
それも間違いじゃない。
でも今回は、あえてその先へ。
大井川鐵道井川線に乗り、終点の井川駅まで超ローカル線で初春の風景を味わう。
キャンピングカー「マトリックス」は、千頭の道の駅に停めておく。
たまにはこうやって、“動く家”を拠点にして、列車に身を預けるのも悪くないかも。
Contents
🚃ゆっくり進む、25kmの贅沢な時間
列車の出発時間まで時間がありので千頭駅付近を散策、



始発の9時15分発に乗り込む。
この列車はデッキが無いので隣の客室には移動できないから注意が必要だ。
終点の井川駅までは、およそ25km。



…なのに、到着は11時過ぎ。
約2時間の旅だ。
速さとは無縁の世界。
でも、それがいい。
出発前、売店のお姉さんにこう言われた。
「井川駅には何もないので、お昼は持って行った方がいいですよ」
言われるままに、700円のおにぎり弁当を購入。
正直、少し高いかなと思ったが、あとでこの判断が正解だったと気づくことになる。
🌲ローカル線らしい“間”とトラブルも味になる

出発してすぐ、車内アナウンス。
「線路上の障害物除去のため、しばらくお待ちください」
……いきなりか。
1〜2分後には何事もなかったように再出発。
どうやら枝か何かが落ちていたのだろう。
こういう“間”も、超ローカル線らしい。
結局、終点までに4回ほど停車した。💦

効率を求める人には向かない。
でも、こういう不完全さが妙に心地いい。
⛰️アプト式区間、日本一の急勾配へ
途中のアプトいちしろ駅で、列車は一度止まる。
ここで連結されるのが、アプト式機関車。

アプト式とは、線路の中央に歯車があり、それを噛み合わせて登る仕組みだ。
この先の長島ダムまでは、日本一の急勾配。
発車すると、すぐに違いが分かる。
背もたれにじわっと体重がかかる感覚。
「ああ、登ってるな」

と、体で感じる。
ちなみにここではホームに降りて連結作業の見学もできる。
そしてもう一つ重要なのが、トイレ。
この列車、車内にトイレはない。
ここで済ませておくのが正解だ。
🌊湖に浮かぶ駅、絶景のハイライト
長島ダムを越え、景色は一気に開ける。
そして現れるのが――
奥大井湖上駅。

湖に浮かんでいるように見える、不思議な駅だ。
実際は半島状の地形だが、その見え方がとにかく美しい。
ここで多くの人が下車する。
展望台からの景色は有名で、写真好きにはたまらない場所だ。
車窓から眺めるだけでも、十分価値がある。
🏞️井川駅、何もない贅沢
約2時間の旅は、終点井川駅に到着。

駅の周りは、驚くほど何もない。
本当に何もない。
少し歩くと井川ダムがあり、資料館が無料で開放されている。
ダム建設の苦労や歴史が展示されていて、静かに見応えがある。
そして昼食。
駅のベンチに座り、千頭駅で買ったおにぎり弁当を広げる。
これが妙にうまい。

売店のお姉さんの言葉は正しかった。
ここには自販機以外、本当に何もない場所。
🔁帰路と、ちょうどいい疲れ
帰りも同じように、のんびりと2時間。
結局、千頭駅に戻ったのは、午後2時半頃だった。
長いようで、短い。
そんな時間だった。
あとは、道の駅川根温泉の露天風呂で鉄道を眺めながら♨

🚐たまには“預ける旅”も悪くない
井川線の旅は、正直に言えば快適ではない。
揺れるし、遅いし、設備も最低限。
でも――
・ダム湖と山の景色
・断崖ギリギリを走るスリル
・ゆっくり流れる贅沢な時間


これらは、他ではなかなか味わえない。
キャンピングカー旅は自由だ。
どこへでも行ける。
だからこそ、たまにはそれを置いて、
“運ばれる旅”をしてみるのもいい。
少しだけ、時間の流れが変わる。
⚠️これから行く人への注意点
最後に、実体験から。
・弁当は必ず持参すること
・トイレはアプトいちしろ駅で済ませる
・時間には余裕を持つ
この3つは、しっかり押さえておきたい。


