昨晩は、東北自動車道の安達太良サービスエリアで一夜を明かした。

後になって、このサービスエリアがとんでもない一日の始まりになるとは、夢にも思っていなかった。

家のアドリアはエラー表示もなく、NOトラブルで走ってくれている。

ありがたい話である。

そんなことを思いながら、車内で一杯やって就寝だった。

ところが、サービスエリアの夜は、なかなか静かに眠らせてはくれない。

トラックのエンジン音は、仕事で走っている方々のことを考えれば仕方がない。

しかし、朝の5時ごろになると、今度は「ピピピピ!」とクラクションの音。

いるんだよなぁ、どこのパーキングにも。

スマートロックをかけた車のドアを開けて、盗難防止ブザーを鳴らす人。

本人は仕方がないのかもしれないが、こっちはまだ夢の中だ。

まったく、朝っぱらから勘弁してくれよ……(笑)

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🪨 以前から行きたかった大谷石博物館へ

さて、今日の目的地は栃木県にある大谷石博物館だ。

ここは以前から、ぜひ一度行ってみたいと思っていた場所である。

というのも、亡くなった親父が、家の周りの塀を大谷石で造る際に、わざわざ石を切り出している現場まで見に行ったことがあるらしい。

そのときに聞いた話では、採掘場はものすごく深く、広かったそうだ。

親父からそんな話を聞かされていたものだから、いつか自分の目で見てみたいと思っていた。

そんなわけで、安達太良サービスエリアから大谷石博物館までは約140キロ。

時間にして、およそ2時間。

キャンピングカーでのんびり走っていれば、ちょうどいい距離だ。

ところが、途中の宇都宮サービスエリア付近で、なぜかカバンのことが気になり始めた。

「あれ? カバンはどこに置いたっけ?」

しかし、走行中である。

まさか、あんな大事なものを忘れているとは思わず、とりあえず目的地まで向かうことにした。

これが、今日の大騒動の始まりだった。

😱 ない!ない!カバンがない!!

大谷石博物館の駐車場に到着。

さっそく車内を探してみる。

運転席の周り、テーブルの上、収納スペース、荷物の隙間……。

あっちを探し、こっちを探し。

しかし、どこにもない。

「まいったなぁ……」

ここでようやく気がついた。

カバンを置き忘れたのは、どうやら安達太良サービスエリアらしい。

しかも、その中には財布、クレジットカード、免許証、マイナンバーカードなど、大事なものが一式入っている。

こりゃ、のんびり大谷石を見学している場合じゃない。

頭の中は、もう大混乱である。

もし誰かに拾われて、カードを勝手に使われたりしたら大変だ。

まずはカードを止めなければ!

慌ててインターネットから利用停止の手続きを進める。

ひとまず、これでカードの不正利用に対する備えはできた。

さて、次はカバンの行方である。

もしかしたら、誰かが拾って届けてくれているかもしれない。

そう思い、NEXCOに電話をかけようとしたのだが、どういうわけか電話がつながらない。

どうやらここは電波環境が悪い場所らしい。

こういうときに限って、何をやってもうまくいかないものだ。

ところが、LINE電話なら使える。

仕方がない。恥を忍んで家内に電話をかけた。💦

事情を説明して、家内から連絡してもらうことにした。

すると……。

なんと、高速道路の落とし物として、福島飯坂インターにある高速機動隊でカバンを預かってくれているらしい。

「おおっ、あったか!」

思わず、胸をなで下ろした。

拾って届けてくださった方、そして対応してくださった方には、本当に感謝である。

いやぁ、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

🚐 カバンを取り戻すため、170キロの大回り!

ところが、喜んでばかりもいられない。

カバンが保管されている福島飯坂インターは、安達太良サービスエリアよりさらに北にある。

今いる宇都宮から考えると、約170キロ戻ることになる。

つまり、せっかくここまで走ってきたのに、また東北道を北へ逆戻りだ。

自分の不注意なのだから、文句を言う筋合いではない。

分かってはいる。

分かってはいるが……。

「いやぁ、参ったなぁ!」

70歳のおやじ、さすがにこたえる。

しかも、東北自動車道では先ほど下り線で事故が発生したばかり。

矢板から宇都宮付近にかけて渋滞しており、予定どおりには進まない。

結局、通常ならもっと早く着けるはずのところを、渋滞に巻き込まれながら、ようやく福島飯坂インターにたどり着いた。

そして、ついに……。

我がカバンとの感動の再会である!!

いやぁ、よかった。

財布もカードも、免許証もマイナンバーカードも、あのカバンの中だ。

これが戻ってこなかったら、旅どころではなかった。

拾って届けてくださった方、本当にありがとうございました。

見ず知らずの人の親切が、こんなにありがたいものだとは。

しみじみ感じた一日だった。

♨️ 今夜は道の駅うつのみや ろまんちっく村へ

さて、カバンは無事に戻ってきた。

しかし、これで一件落着というわけにはいかない。

これから、また宇都宮方面まで約170キロ戻らなければならないのだ。

本来なら大谷石博物館を見学して、のんびり過ごすはずだったのに、今日は一日中アドリアを走らせることになってしまった。

まったく、何をやっているんだか……(笑)

今夜の車中泊地は、大谷石博物館からも近い「道の駅うつのみや ろまんちっく村」。

ここには温泉もあるので、今日の疲れをゆっくり癒やすことにしよう。

走って、探して、焦って、また走る。

いやはや、ずいぶん忙しい一日になってしまった。

🍶 70歳、まだまだ大丈夫……だと思いたい(笑)

今年70歳になった。

まさか旅先で、大事なカバンを置き忘れるというアクシデントに遭遇するとは思わなかった。

こんな経験は、できれば二度としたくない。

しかし、これもまた現実である。

物忘れも、老化の始まりなのだろうか?

いやいや、ちょっと待て。

まだ自分は大丈夫だ。

そう信じたい。

ただ、今回の一件で、貴重品の管理はもっとしっかりしなければならないと痛感した。

これからは、車を離れるときに財布やカバンを確認する習慣をつけよう。

……と、反省だけは一人前のおやじである。

それにしても、今日は本当によく走った。

アドリアも、さぞかし疲れたことだろう。

いや、疲れたのは運転していた俺のほうか。

今夜は温泉に入って、うまいものでも食べて、一杯やるとしよう。

旅には、予定どおりにいかないこともある。

それも旅の思い出……と言いたいところだが、カバンの置き忘れだけは、もう勘弁してもらいたい。

さて、明日は気を取り直して、また旅を続けよう。

70歳のおやじの東北一人旅。

まだまだ先は長い。

頑張れ、俺!

そして、頑張れ、我が家のアドリア!! 🚐


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