🌅 宮古の港で迎えた朝

宮古の港で一夜を明かした。

朝は少し肌寒い。

さすがに10月ともなると、東北の朝は冷える。ここは無理せず、アドリアのヒーターをスイッチオン。

いやぁ、ありがたいねぇ。こういうとき、キャンピングカーってのは実にいい。

さて、今回の東北おやじ一人旅も、いよいよ折り返し地点にやってきた。

北へ北へと走ってきたが、今回の北上はここ宮古まで。ここから先は、少しずつ南へ向かうことになる。

旅の終わりが近づいてくると、なんだか寂しいもんだ。

家に帰りたい気持ちもあるが、まだ帰りたくない気持ちもある。

まったく、勝手なもんである(笑)。

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🐟 朝7時、市場食堂で腹ごしらえ

宮古に来たからには、やっぱり浄土ヶ浜を見ておきたい。

だが、その前に腹ごしらえだ。

道の駅の目の前にある市場食堂は、朝7時から営業している。

せっかくなので、開店時間を狙って店に入った。

事前にネットで調べておいたところ、どうやらタラのフライ定食が人気らしい。

よし、今朝はそれで決まりだ!

ところが、券売機を見ると、お目当てのタラのフライ定食には無情にも「売り切れ」のマーク。

ありゃりゃ、朝っぱらから予定が狂ったぞ。

店の人に聞いてみると、今日はタラの入荷がないとのこと。

ここの市場食堂は、市場に水揚げされた新鮮な魚を使っているため、メニューもその日の仕入れ次第で変わるらしい。

なるほど、それなら仕方がない。

ということで、結局は刺身定食を注文した。

ここ数日、海の幸をずいぶん食べてきたので、そろそろ別のものが恋しくなってきたところだが、目の前にあると、ついつい頼んでしまう。

まったく、食い意地だけは一人前のおやじである(笑)。

新鮮な刺身で朝飯を済ませ、いざ浄土ヶ浜へ!

🌊 浄土ヶ浜は、まるで極楽浄土

市場食堂から車を走らせること10分足らず。

浄土ヶ浜の第一駐車場に到着した。

ここから先は歩いて海岸まで下りていく。

海岸に出ると、まず目に入るのが白い石。

青い海と白い岩、そして静かな景色。

なるほど、これは美しい。

浄土ヶ浜という名前の由来は、昔、この辺りの景色を見たお坊さんが、まるで極楽浄土のようだと感嘆したことにあると伝えられている。

その話を聞けば、この景色にも納得がいく。

しばらく海岸を歩いていると、石を積み上げた場所が目に入った。

誰が積んだのだろうか。

この世に生まれることのできなかった子どもや、幼くして亡くなった子どもたちを思い、親が祈りを込めて積んだ石なのかもしれない。

もちろん、実際のところは分からない。

だが、そんなことを考えていると、自然と足が止まる。

以前、青森の恐山を訪れたときにも、こうした石積みを見かけたことがある。

小さな石を一つ一つ積み上げる。

そこには、言葉では簡単に表せない思いが込められているのだろう。

美しい景色を眺めに来たつもりが、いつの間にか、いろいろなことを考えさせられていた。

これもまた、旅というものなのかもしれない。

🚐 北上の旅はここまで。さあ、帰路へ!

浄土ヶ浜を後にして、いよいよ帰路に入る。

今回の旅では、東日本大震災の被災地を巡りながら北上してきた。

テレビで見た、あの凄まじい津波の映像。

あれから15年余り。

実際に自分の足で現地を訪れ、街を走り、海を眺める。

テレビの画面越しに見ていた景色と、自分の目で見る景色では、やはり何かが違う。

いろいろと思うことはあったが、こうして宮古まで来られたことには意味があったと思う。

北上するときは、できるだけ一般道を走ってきた。

道沿いの景色を眺め、気になる場所があれば立ち寄る。そんな気ままな旅だった。

しかし、帰りは少し効率よく走ることにして、高速道路を使うことにした。

旅立ってから、明日でちょうど1週間。

いやぁ、早いもんだねぇ。

家に帰って、いつもの生活に戻りたい気持ちもある。

その一方で、もう少し旅を続けていたい気持ちもある。

この気ままな時間が終わってしまうと思うと、なんだか名残惜しい。

まったく、人間というのは勝手な生き物だ。(笑)

🛍️ お土産探しで予定変更!

この日の宿泊地は、道の駅「上品の郷(じょうぼんのさと)」を予定していた。

ここには温泉もある。

ひとっ風呂浴びて、ゆっくり休むにはちょうどいい。

それに、今回はまだお土産をほとんど買っていない。

よし、上品の郷でお土産を調達して、温泉に入って、それから車中泊。

これで決まりだ!

……と思っていたのだが、肝心のお目当ての宮城土産が見当たらない。

そこで店の人に聞いてみると、石巻のイオンタウンにあるとのこと。

そうか、そっちにあるのか。

ならば、行くしかない。

予定変更!

アドリアのハンドルを石巻方面へ切った。

旅というものは、計画どおりにいかないことのほうが多い。

だが、それもまた面白い。

寄り道も、予定変更も、行き当たりばったりも、全部ひっくるめて旅なのである。

石巻のイオンタウンで、無事にお土産を買い込んだ。

さて、問題は今夜の寝床だ。

🛣️ 今夜は安達太良サービスエリア

お土産も買ったことだし、あとは寝る場所を決めるだけ。

とりあえず、宇都宮方面へ向かうことにした。

しかし、石巻から宇都宮までは200キロ近くある。

う~ん、なかなかの距離だ。

あまり無理をして走るのもよろしくない。

結局、この日は高速道路の安達太良サービスエリアで車中泊することにした。

ここまで来れば、ひとまず安心。

あとは飯を食って、車内で一杯やって、寝るだけだ。

ところがである。

このときのおやじは、まだ知る由もなかった。

この安達太良サービスエリアで、ちょっとしたトラブルが待ち受けていることを……。

旅というのは、最後まで何が起こるか分からない。

その話は、また次回ということで。

🍶 今日もアドリアに感謝!

今日一日を振り返ってみると、あまり人と話をする機会がなかった。

一人旅だから、そんな日もある。

景色を眺め、うまいものを食べ、気の向くままに走る。

誰かに気を使うこともなく、自分の好きなように時間を使える。

それが一人旅のいいところだ。

とはいえ、ふとしたときに、誰かと話したくなることもある。

人間なんて、そんなもんだ。

そして、もう一人、この旅を黙って支えてくれている相棒がいる。

我が家のアドリアだ。

毎日あちこち走り回り、今日も文句ひとつ言わずに走ってくれた。

いや、文句を言っていたとしても、こっちには分からないんだけどね(笑)。

それでも、こうして無事に旅を続けられるのは、ありがたいことだ。

アドリア、今日もご苦労さん!

さて、今夜も車内で一杯。

明日は何が起こることやら。

そんなことを考えながら、今日もおやじは眠りにつくのであった。


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