東北おやじ一人旅②|小名浜から仙台へ!70歳のおやじ、牛タンを食べまくる 🚐
小名浜の道の駅「ら・ら・ミュウ」で一夜を明かした。
昨夜は、トイレが真正面にあるという、なんともありがたい場所にキャンピングカーを止めることができた。

これぞ、オヤジ旅の特等席である。
トイレが近い。
これは歳を取った者にしか分からない、かなり重要な条件なのだ(笑)。
朝起きて大型車の駐車場を見ると、トラックが数台。
一般車の駐車スペースには、キャンピングカーと乗用車がまばらに止まっている程度だった。
人気の道の駅とはいえ、日曜日から月曜日にかけての夜は、車中泊の車もそれほど多くない。
普段の自分は、旅に出るとなると、どうしても連休にぶつかる。
そうなると、どこの道の駅へ行っても混雑している。
キャンピングカーがずらりと並び、駐車場所を探すだけで一苦労。
ところが平日の旅は違う。
道の駅も観光地も比較的空いている。
これは、今回の一人旅で初めて感じた平日旅のありがたさだった。
朝食は質素に、お粥である 🍚
今朝の朝食は、体に優しいお粥。
それにカップの豚汁。
そして、家内が持たせてくれた漬物。
なんとも質素な朝飯である。
しかし、これはケチったわけではない。
ちゃんと理由がある。
今晩の宿泊先は、
「RVパーク 陣中 牛タンファクトリーガーデン」
なのである。
名前からして、もう分かる。
そう。
今夜は牛タンなのだ。
しかも、ただの牛タンではない。
牛タン食べ放題を予約してある。
仙台まで来て、牛タンを腹いっぱい食べる。
そのためには、朝から腹をいっぱいにしている場合ではない。
お粥と豚汁くらいで、ちょうどいい。
……この時の私は、そう思っていた。
まさか、その後に豚丼を食べることになるとは、この時点では知る由もない。
途中で立ち寄った道の駅「ならは」
小名浜を出発し、途中で道の駅「ならは」に立ち寄った。
ここには、以前、家内と一緒に車中泊したことがある。
震災前のことだ。
あの頃は、まだ自分も今ほど歳を取っていなかった。
久しぶりに訪れてみると、道の駅の雰囲気は昔とそれほど変わっていない。
ただ、建物には年月を感じる。
少しずつ老朽化も進んでいるようだった。
考えてみれば当然である。
建物も歳を取る。
そして私も歳を取った。
あの頃は家内と二人でキャンピングカーに乗って、ここで車中泊をしていた。
そして今は、一人で東北を走っている。
時間というものは、振り返ってみると、なかなか残酷なものである。
豚丼の誘惑には勝てなかった(笑) 🐷
そんなことを考えながら道の駅を歩いていると、以前にはなかった店を発見した。

「豚壱」
豚丼の店である。
これを見た瞬間、私の頭の中に、昔食べた豚丼が蘇ってきた。
キャンピングカーに乗り始めた頃、北海道の旭川で食べた「パンチョウ」の豚丼。
あれが忘れられない。
北海道まで行って、わざわざ食べた炭火で焼いた豚丼。
脂とたれが絡んだ その味を思い出してしまった。
そして……
結果。

食べてしまった。
朝食は質素にして、今夜の牛タンのために胃袋を空けておくはずだった。
それなのに、昼には豚丼。
情けない。
ここに、70歳のおやじがいる。
しかも今夜は、牛タン食べ放題である。
「俺、大丈夫か?」
自分で自分に問いかけてしまった(笑)。
奇跡の藤に出会う 🌿
道中、相馬市にある「奇跡の藤」にも立ち寄った。

この藤は震災によって被害を受けたにもかかわらず、翌年には花を咲かせたという。
震災という大きな出来事を経験して、それでもまた花を咲かせた。
その姿を見ると、植物の生命力には本当に驚かされる。
人間だったら、
「もうダメだ」
と諦めてしまいそうな状況でも、植物は黙って生き続ける。
そして、また花を咲かせる。
今回の東北一人旅では、震災の跡を見て回りたいと思っている。
でも、ただ悲しい場所を見るだけではない。
こうして、そこから立ち上がろうとしているものにも出会いたい。
藤の花を見ながら、
「人間も、この藤を見習わなきゃならんな」
そんなことを思った自分がいた。
いよいよ本日の目的地へ!牛タンである 🥩
午後3時。
今日の宿泊先、
RVパーク 陣中 牛タンファクトリーガーデン
に到着。
ここは牛タンの加工業者が営業している場所に併設されたRVパークだ。
つまり……
キャンピングカーで泊まりながら、牛タンを食べる。
なんとも自分好みのRVパークである。

チェックインすると、スタッフの方から説明を受けた。
「バーベキューは何時頃からにしますか?」
そして、
「外で食べますか?それとも屋内にしますか?」
この日は小雨模様。
しかも少し肌寒い。
しかし、屋根がある。
せっかくなので、外で食べることにした。
時間はまだ午後4時頃。
少し早い気もする。
しかし、もう腹は準備万端……のはずだった。
いや、豚丼を食べたので、万端ではない(笑)。
6ミリの牛タンと格闘する
しばらくすると、牛タンが運ばれてきた。
皿の上には、厚さ6ミリほどはありそうな牛タンが3枚。
これが一人前らしい。
普段、我々の地方で食べる牛タンと言えば、先が透けて見えるくらい薄くスライスされたものが多い。
ところが仙台の牛タンは違う。
分厚い。
これを見て、私は少し心配になった。
「こんなに厚くて、硬くないのか?」
スタッフの方から簡単な説明を受け、さっそく焼き始める。
食べ放題なので、追加注文はQRコードから店舗サイトへ入り、スマホで注文する。
最近は何でもスマホである。
70歳のおやじも、こういうことは一応、自分でこなしているつもりだ。
「俺もまだまだ現代人だ」
などと、勝手に思っている(笑)。

牛タンを焼く。
焼き過ぎると硬くなるらしい。
そこで、焼き加減を見ながらミディアムレアくらいを狙う。
そして一口。
……
硬い。
いや、もちろん美味い。
美味いのだが……
硬い。
部分入れ歯の私には、なかなか手強い。
「こりゃ、顎が鍛えられるぞ」
そう思いながら、それでも食べる。
せっかくの牛タン食べ放題。
ここで負けるわけにはいかない。
ということで……
もう一人前追加。
我ながら何をやっているのか分からない。
70歳にもなって、牛タンを食べ放題で追加注文している。
しかも昼には豚丼まで食べている。
完全に食欲だけは若い。
牛タンだけではないぞ
肉ばかり食べていると体に悪そうなので、野菜も注文。

セットに付いているテールスープとご飯もいただく。
これでバランスは取れた……ことにしておこう(笑)。
しかし、食べ進めていくうちに異変が起きた。
腹ではない。
顎である。
顎がだるい。
牛タンを噛み続けているうちに、顎が疲れてきた。
ここでようやく気が付いた。
「70歳の牛タンは、やっぱ薄切りの方がいいな」
若い頃なら、厚切りだろうが何だろうが、ガツガツ食べていたかもしれない。
しかし今は70歳。
牛タンの厚さより、入れ歯との相性が重要である。
あとになって思った。
キャンピングカーからまな板と包丁を持ってくればよかった。
厚切り牛タンを小さく切って焼けば、もっと楽に食べられたかもしれない。
……次回があるかどうかは分からないが、これは覚えておこう。
最後は温泉、そして焼酎
牛タンとの格闘を終え、近くの温泉施設へ少し歩くには遠いので時点車で向かった。
こんあ時、折りたたみ自転車はありがたい。
温泉に入って、今日一日の汗と疲れを流し、車内で焼酎をロックで一杯。

いや、一杯で済んだかどうかは、ここでは内緒にしておこう 笑。
今日も一日、よく走った。
小名浜から道の駅ならは。
そして奇跡の藤。
最後は仙台で牛タン。
家内には申し訳ないが……
たまには、おやじ一人で好き勝手に旅をするのも悪くない。
さて、明日はどこへ行こうか。
70歳のおやじ旅。
まだまだ先は長い。

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